更新日: 2024年7月18日
毎年大人気の神戸・長田の『くつっ子まつり』が2022年6月5日(日)に鉄人28号の巨大モニュメントで有名な鉄人広場で開催されます。毎年2万人を超える来場客により会場は、このイベントを楽しみに待っていた靴好きの方たちでわいわいと熱気に包まれ、欲しい商品を手に入れるのも一苦労なほど楽しく盛り上がるイベント。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため様々な対策を実施のうえ、今年は入場制限を行わず開催されます。昨年は入場制限などがありましたが、2022年はまたあの盛り上がりが体験できると思うと、今からとっても楽しみですね!
大阪の食い倒れ、京都の着倒れ、神戸の履き倒れと言われるほど、「神戸はくつのまち」として有名です。中でもくつの関連製品の出荷額が市全体の7割を占める長田区は、古くから全国屈指の靴製造業が数百と集結している場所。
明治以来、神戸港での生ゴムの輸入とともにゴム工場が集まり、ゴム製品の一つとしてゴム靴や長靴の生産が盛んになったのが「靴のまち」としての始まりです。時代の変遷とともに 素材はケミカルへと変わり、よりファッショナブルなものが作られるようになりました。神戸のおしゃれなイメージと融合してデザインにもこだわるようになり、今では神戸オリジナルの靴を誕生させ、専門店がオープンするほど洗練された靴を作り続けています。
ケミカルシューズとは様々な化学素材を利用した靴のことで、誕生は昭和27年。そんなに長い歴史があるなんて驚きです!戦後の材料不足の日本でビニールシートを利用した靴が考案されることになり、その地が神戸・長田だったそうです。その後、ケミカルシューズ発祥の地である長田では戦後の復興とともに市場規模をどんどん拡大していき、昭和46年には生産足数で4000万足、金額にしてなんと246億円までに達しました。輸出も盛んに行っていたものの石油ショックなどの影響によって大打撃を受け、その後国内市場にターゲットを絞るとバブル期に生産金額のピークを迎えましたが、その後生産地が新興国へシフトした影響で神戸のシューズメーカーは縮小していくこととなりました。そうした影響から現在では大量生産ではなく、より高付加価値の産業としてケミカルシューズを発展させていこうという流れがあるそうで、外反母趾や偏平足等の方用の靴づくりなども行われているそうです。神戸がくつのまちだという事は以外と知らない方も多いのでないでしょうか?実は長い歴史と共に発展してきた神戸が誇る産業なんですね!
そんな靴メーカーが消費者と直接交流をすることを目的に始まった「くつっこまつり」。
会場となる「鉄人広場」は子供だけでなく大人までもワクワクしてしまう、大きな鉄人28号が迎えてくれることで有名な広場。まだ鉄人に会ったことがない!という方には一度は近くで見ていただきたい迫力!
その鉄人広場に靴メーカーが集結し、各ブースには夏に向けてのサンダルからパンプスやローファー、ブーツまでたくさんの靴が、地元のメーカーを中心に嬉しいお値打ち価格で購入出来ます。狙い目は多くの種類が揃っている朝!例年、会場は開始時刻の前から熱気に溢れているそう。9時の開幕直後が最も豊富な品揃えで、時間が経つにつれタイムセールや靴の詰め放題などを実施するブースも登場します。多くの人を引き付けるのは販売される靴の品質の高さと価格の安さで、通常なら百貨店で売られているような商品もお手頃な価格で出品されることもあるそう。くつっ子まつりの日には袋いっぱいの靴を買い込んだ方をたくさん見かけるほど、まさに宝探しのように掘り出し物を見つける楽しさがあります。
お得でオシャレ、さらに高品質な靴に出会える神戸のイベント「くつっ子まつり」。会場となる鉄人広場のある新長田には、長田の靴をメーカー直送で販売する「シューズプラザ」や、一流選手のスポーツシューズの表・裏の写真とサインをタイルに焼き付けた「シューズ・ロード」など「くつのまち」としての見どころもたくさん。「素敵な靴は、あなたを素敵な場所へと連れて行ってくれる」という言葉がありますが、お手頃価格で素敵な靴が揃うこの機会に、食い倒れならぬ履き倒れをしに 行ってみてはいかがでしょうか。普段はチャレンジしないようなデザインの靴にも出会えるかもしれません!神戸・長田の靴のお祭り「くつっ子まつり 2022」に是非訪れてみてください。
■開催日時
2022年6月5日(日)
9:00~16:00
■開催場所
新長田鉄人広場
■交通アクセス
JR新長田駅・地下鉄新長田駅より徒歩5分
■お問い合わせ先
日本ケミカルシューズ工業組合
〒653-0037 兵庫県神戸市長田区大橋町3-1-13
TEL:078-641-2525
■公式サイト
日本ケミカルシューズ工業組合