更新日: 2023年10月19日
神戸市立農業公園から徒歩20分ほどの場所にある “NPO法人神戸オリーブ園” では、11月21日(日)に「神戸オリーブ祭り2021」が開催されます。
お祭り当日は、神戸オリーブの歴史に関する講話のほか、草ひき(雑草を引き抜いて取り除く)・オリーブ園内でのクイズラリー・オリーブ関連商品の販売など「神戸オリーブ」をより身近に感じられるイベントが盛り沢山!
神戸の歴史を繋ぎ再生する “オリーブプロジェクト” の一環である神戸オリーブ祭りをより深く楽しむために、「神戸オリーブの歴史」を簡単にご紹介します♪
明治12年(1879年)に日本初の国営のオリーブ園として神戸に設立されたオリーブ園、そのオリーブの森で栽培されたオリーブで日本で初めてオリーブオイルが搾られました。
日本の未来を見据えて造られたオリーブ園では、日本国内でオリーブを栽培・製品化することで地域の発展が期待され、その技術も確立されていったのです。
しかし政府は財政難に陥り、園を支えてくれていた優秀な人材は流出。その後神戸オリーブ園は閉園に至りました… 後に明治41年(1908年)に小豆島にオリーブが植えられましたが、日本で初めて神戸の土地にオリーブが植えられてから30年も後のことでした。
平成15年(1882年)、神戸市民の記憶から『神戸オリーブ園』の記憶が失われつつあったその年に、研究論文 “神戸阿利襪(オリーブ)園設置の経緯” が発表され、再び神戸でオリーブが栽培されていた歴史が広く知られる事になりました。
そして平成25年(2013年)には神戸でのオリーブ油搾油130年を記念して、小豆島町より「神戸・小豆島 友好のオリーブ樹」が寄贈され、神戸阿利襪園の史実の研究・伝承を目的とした「インターナショナル オリーブアカデミー神戸」も設立されたのです。
平成27年(2015年)には神戸オリーブ園跡地(現神戸北野ホテル)にモニュメントが設置、そして平成30年(2018年)に “神戸オリーブ園復活プロジェクト” として神戸市西区押部谷にオリーブ樹200本が植付されました。ここから今回のお祭りの場所である神戸市西区押部谷ででオリーブが栽培され始めたのですね!
その後令和2年(2020年)にはこの場所でオリーブオイル搾油も始まり、ついに『NPO法人神戸オリーブ園』が設立、令和3年(2021年)には更にオリーブ樹を200本植付されました。
明治から令和に神戸の歴史を繋ぐ、神戸オリーブの昔と今を大切にするお祭りが「神戸オリーブ祭り2021」。
消費者と果樹栽培の農業者が一緒になって楽しめるこのイベントでは、「神戸オリーブ園」を復活させると共に、農業者の高齢化や耕作放棄地など地域で抱えている農業問題にみんなで向き合い、地域農業を再生・復興させたいという目的があります。
また新たな神戸ブランドを生み出し、消費者と農業者が一緒になってオリーブ樹を植栽・管理し、みんなの日々の生活に「神戸オリーブ文化」を取り入れた “神戸オリーブのある新しいライフスタイル” を提案することも目的としています。
健康にも良いと近年注目されつつあるオリーブを身近に感じ、毎日の生活に上手に取り入れる方法を楽しく学びつつ神戸オリーブの歴史にも想いをはせる… 神戸の未来の地域農業を盛り上げる意識も高められるこのイベントに、レジャー気分でぜひ参加してみてはいかがでしょうか♪
■開催日時
2021年11月21日(日)13時~16時
受付:12時30分~ / 開始:13時~/終了:16時(予定)
■開催場所
NPO法人神戸オリーブ園
神戸市立農業公園、神戸オリーブ園(農業公園より徒歩約20分)
■募集人数
100名(応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。)
■申込方法
メールまたは往復はがき
NPO法人神戸オリーブ園事務局 駒井宛
〒655-0871 神戸市西区松風台2丁目5番2-612号
E-maii:info@kobe-olive.jp
■申込締切
11月12日(金)(往復はがきは当日消印有効)
■交通アクセス
神戸市営地下鉄西神中央駅より以下の神姫バスをご利用ください。
10番のりば発 80・81系統
11番のりば発 20系統
10番のりば発 120・27系統
※神姫バス120・27系統(神戸ワイナリー乗り入れ)のご利用が便利です。
※120系統は西神中央⇔神戸ワイナリーの直通バスです。その他の駅には止まりません。
※27・120系統は年末年始は運休となりますのでご注意ください。
神戸ワイナリー(農業公園)から徒歩20分
■参加料
無料
■問い合わせ先
NPO法人神戸オリーブ園 理事長 中村(電話番号:080-1422-5733)
■公式HP
神戸オリーブ園
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