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KOBE JAZZ DAY 2025

2025年3月7日

更新日: 2025年3月12日

JAZZの街としても有名な神戸、実は4月4日が「神戸ジャズの日」という記念日であることはご存知でしょうか。

神戸は1923年4月に日本で初めてプロのジャズ音楽家による公演が開催されたことから、日本のJAZZ音楽の発祥の地として知られています。

ジャズは4ビート(4分の4拍子)で演奏されることが多く、4のぞろ目に当たる4月4日が「神戸ジャズの日」に制定され、2015年から一般社団法人日本記念日協会によって認定されている記念日です。

そんな「神戸ジャズの日」を記念して、神戸では毎年4月に「ジャズの街神戸」推進協議会が主催する観覧無料のジャズイベント「KOBE JAZZ DAY」というコンサートが開催されており、2023年には “神戸ジャズ100周年” のオープニングイベントとして神戸・旧居留地の屋外空間でスペシャルなコンサートが開催されました☆

今年は4月6日(日)に神戸・旧居留地で「KOBE JAZZ DAY 2025 旧居留地コンサート」が開催されます♪

■ 日本初のプロのジャズ演奏がなぜ神戸だったのか?

1923年(大正12年)、宝塚歌劇団のバイオリン奏者で “日本のジャズの父” といわれる井田一郎氏が「ラフィング・スターズ(笑う星々)」を神戸で結成し、市内のホテルなどで演奏を披露しました。
それが日本初のプロのジャズバンドだと言われており、神戸が日本のジャズ発祥の地とされる所以となっています。

ジャズは19世紀末から20世紀の初め、米国南部のニューオーリンズで黒人のブルース、ラグタイム(19世紀後半ごろにアメリカで発生した音楽のジャンル)などが白人の音楽と融合してできたといわれており、北米航路を往復した楽団員がジャズを日本へ持ち込んだ橋渡し役でした。外国航路の楽団出身であった井田一郎氏もその一人だったのです。

井田一郎氏は大正の末期、宝塚少女歌劇団のオーケストラに入団しました。
1922年(大正11年)ごろ、ジャズに対する傾向が強い井田一郎氏は歌劇団の花組管弦楽部に所属していた団員たちと共に “ジャズ研究会” を立ち上げ、花組本公演の幕間にジャズを演奏したのです。
観客には喜ばれたものの “宝塚のイメージにそぐわない” という理由で演奏は取りやめとなり、古くからいるクラシック音楽を好む団員から “ジャズ研究会” は排斥されるようになりました。

そこで井田一郎氏はジャズ研究会の仲間数人と共に宝塚少女歌劇団を飛び出し、新天地として選んだのが神戸でした。
神戸は江戸末期に開港し、港町として栄えて外国文化がいち早く流入してきており、1919年(大正8年)には旧神戸オリエンタルホテルでフィリピン人楽団がジャズを奏でるなど既にJAZZの土壌があり、彼らがJAZZを演奏するのにピッタリな場所だったのです。

( → 神戸とジャズの歴史は過去記事「ワンデイ・ジャズ・ロード 2021」 )もご参照ください。 )

■ アメリカでのJAZZの誕生

それでは、ジャズはいつどこで誕生したのでしょうか?

ジャズの誕生は1900年ごろ、アメリカのルイジアナ州の港町ニューオーリンズだとされていますが、具体的にどのようにして誕生したのか現在でははっきりと分かっていません。
当時ニューオーリンズは欧州から移住した人々や欧州系白人と黒人の混血の人々、そして奴隷制があった時代にアフリカから労働力として強制的に連行された人々など多種多様な人種が集まり、新たな文化が生まれやすい環境でした。

ニューオーリンズで過酷な労働を強いられた黒人労働者の怒りや苦悩、不満といった感情を表現するために労働歌、ブルースなどの音楽が発展したのに加え、歓楽街ストーリーヴィルなどのピアニストたちが軽快にピアノを演奏する “ラグタイム” で人気を集めました。
アフリカ系の人々もトランペットやトロンボーン、クラリネットなどの西洋楽器を使ったマーチングバンドによる街頭演奏を行うようになり、同じ時代に様々な音楽がニューオーリンズでミックスされて発展したのが “JAZZ” の誕生だったのです。

ニューオーリンズからは “サッチモ” と呼ばれたトランペット奏者のルイ・アームストロングや “最初のジャズ・ミュージシャン” ともいわれるコルネット奏者のバディ・ホールデンやキング・オリヴァー、更に “ラグタイムを発展させジャズの礎を築いた” といわれるピアニストのジェリー・ロール・モートンなどが注目を集めるようになりました。

ジャズで最初の録音は1917年、ニューオーリンズ出身の白人5人組バンド「オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド」だったといわれています。

■ 誰でもJAZZの演奏を無料で楽しめる♪

オープンエアのイベントなので、プロミュージシャンから学生バンドまで、さまざまなアーティストによる演奏を無料で楽しむことができるのが「KOBE JAZZ DAY」。

JAZZ好きな人はもちろんのこと、JAZZに興味がある人やJAZZの事を知らない人も気軽にJAZZ音楽に触れることが出来るので、幅広い世代の方に人気のイベントです。

近隣には人気のカフェもたくさんあるので、お気に入りのドリンクをテイクアウトして行くのもおすすめ!
春のぽかぽか陽気の中、お洒落で洗練された居留地エリアに行って「演奏者によって自在に変化するジャズ特有のリズム “スウィング”」をぜひ楽しんでみてくださいね☆


■ 2025年「KOBE JAZZ DAY」出演者

● KOBE YOUTH JAZZ ORCHESTRA
ジャズの街神戸のPRと若手奏者の育成を目的に小学生から高校生で構成されたビッグバンド

● おもちーず
大学在学中に結成された個性的でファンキーなサウンドの5人組ファンクグループ

● ブルームーントリオ
古今東西の名曲やオリジナル作品をユーモアと情感あふれる演奏で表現するジャズトリオ

● Miki Hirose V-JUG
三ノ宮のライブハウス「VARIT」の月例イベント “VARIT JAZZ Underground” 開始と共に結成した、広瀬未来の声がけにより集まった精鋭ミュージシャンたちによるバンド


【KOBE JAZZ DAY 2025】

■日時
2025年4月6日(日) 13:00~17:00頃 

■料金
無料

■場所
神戸・居留地 / 三井住友銀行神戸営業部前
神戸市中央区浪花町56

■交通アクセス
●各線「三ノ宮」駅 徒歩約12分
●地下鉄海岸線「旧居留地・大丸前駅」駅 徒歩約4分

■お問い合わせ
「ジャズの街神戸」推進協議会 事務局
TEL:078-351-3597(平日9:00~17:30)

■公式HP
JAZZ TOWN KOBE

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POWARED BY KOBE FRANTZ                                                                                                         画像出典:freepik