更新日: 2023年10月26日
私立王子動物園と県立美術館を結ぶ「ミュージアムロード」とその周辺地域で開催される1日だけのジャズイベントが今年も11月13日(土)に開催されます。
神戸県民センター1 DAY JAZZ ROAD実行委員会が主催するこのイベントは毎年開催され、ジャズの街としても有名な神戸の “地域の人たち皆で一緒になって楽しめる” ジャズ文化を根付かせています。
今では『神戸=ジャズ』は当たり前になっていますが、なぜ神戸がジャズの街と言われるようになったのでしょうか?それには神戸の街が発展してきた歴史が深く関わっているのです。
昔兵庫県の「兵庫港」(かつての「務古水門」「大輪田の泊」)は日宋貿易の中心として、中国大陸や朝鮮半島の港と交流し栄えていたました。その頃、神戸はまだ砂浜が広がる小さな村だったのです。
1858(安政5)年、江戸幕府が米英仏露蘭の5カ国と締結した『修好通商条約』では兵庫港を外国船に開港することが規定されていましたが、実際に海域を測量した結果、入り江が港として適していたことなどから3㎞東の “神戸村” が開港場となりました。
1868年には外国人居留地や港が造られ、その後1879年に勅令により「神戸港」となり、後に日本を代表する港町の一つとして発展を遂げることになったのです!
外国人居留地からは様々な西洋文化が伝わり、隣接する元町はハイカラな品々の並ぶ商業地として大変賑わいました。
1923年(大正12年)、宝塚歌劇団のジャズ・ヴァイオリニストであった井田一郎氏が4名からなる「ラフィング・スターズ」を結成し、それが日本で初めてのプロとしてのジャズバンドだと言われています。
当時港町として栄えていた神戸では、神戸港に停泊したアメリカ客船に乗船するダンスバンドが神戸港近隣のホテルのパーティーで演奏する機会もあったりと、アメリカで流行っている音楽文化が徐々に神戸にも広がっていきました。
その後1960~70年代にはジャズ喫茶やジャズライブハウスが日本全国に多数オープン。神戸にも北野・三宮や元町を中心に、現在までも続いている老舗のジャズライブハウスがたくさんオープンしました♪
ただの小さな村だった神戸に港が開設され、長い歴史の中で日本を代表する港町に成長する中で『ジャズの街・神戸』も生まれ育ってきたのですね!
そんな壮大な歴史から誕生した “ジャズの街・神戸” では毎年たくさんのジャズイベントが開催されており、その中の一つ『ワンデイ・ジャズ・ロード(1DAY JAZZ ROAD)』ではプロだけではなく、アマチュアのジャズバンド、近隣の学校のブラスバンド部の皆さんも演奏される地域と密着した『みんなで楽しめるジャズイベント』として親しまれています。
今年はぜひ神戸の歴史のロマンに浸りながら、神戸の地元の人たちにも愛されるこのイベントで “ジャズのリズムから生じる心地よいスウィング感” に身をゆだねてみませんか?
【1DAY JAZZ ROAD 2021】
■開催日時
2021年11月13日(土)
■開催場所
神戸市東灘区ミュージアムロード周辺(兵庫県立美術館、JR灘駅北側広場、原田の森ギャラリー等)
■交通アクセス
JR灘駅
阪急王子公園駅
阪神岩屋駅
■観覧料
無料
■お問い合わせ
兵庫県神戸県民センター 県民交流室 県民・産業振興課(産業振興担当)
TEL (078)647-9092
FAX (078)642-1018
■公式twitter
1 DAY JAZZ ROAD
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